「配膳婦のサイドビジネス」 by furuchu
「ちょっと、お客さん…」
目が覚めると、くたびれた顔をした中年女性にのぞき込まれて肩を叩かれていた。
手にはピンク色の炊事用手袋をはめている。
「他の連中は?」
まだ起き上がらずに、横でかがむオバサンへ訊く。
「いくら起こしても起きないんで、先に帰られましたよ」
ぶっきら棒に答えてきた。
オレが目が覚めたので帰るものとみなし、オバサンは立ち上がると、お盆へ皿やコップを乗せて片付け始めた。
オレは畳に横たわったまま、オバサンが皿を集めるために畳の上を行ったりきたりしている
タイトスカートから伸びる白いソックスに包まれた両脚を眺めていた。
脚は手ほど年齢が表れない。
むしろ余計な脂肪が取れて若い女性の脚よりもスリムで魅力的だ。
そんなオバサンの脚を眺めているうちに、スーツのズボンからでも分るくらい、すっかりオレは勃起していた。
テーブルの上の物をお盆へ集め終えたオバサンは、寝そべったままのオレの方へ寄って来た。
「お客さん、まだ帰らないんですか?」
「え、あ、すいません」
オレは立ち上がろうとすると、オバサンは炊事用手袋をはめたままの手でオレの股間をワシ掴みしてきた。
そして耳元で囁いた。
「…あたしのこと見てて勃起しちゃったんでしょ?」
「ま、まあ…」
「手でよかったら出してあげようか? 1発3000円。
この部屋はあたしが1人で片し終えるまでだれもこないから安心して」
オレはコクリとうなづいた。
そしてズボンのポケットから財布を取り出すと、千円札を3枚オバサンへ渡した。
金を受け取るとき、無愛想な顔をしていたオバサンは愛想笑いを浮かべた。
そしてエプロンのポケットに受け取った金をしまうと同時に、ローションの入った小瓶を取り出した。
左手でローションを右手にふりかけると、右手は手袋の上のローションをニチャニチャやって馴染ませつつ、
左手はオレのズボンのジッパーを下げて、勃起したチンポをつまみ出した。
オバサンの左手で根元を押さえられ、ローションにまみれたオバサンのピンク色の右手を逆手にして
亀頭を力強く握り締められ、ローションを馴染ませるようにゆっくりの根元へ下降した。
根元まで右手を下ろすと。
逆手を返して指の1本1本をオレのチンポの周りで遊ばせ、こそばゆい快感にむせび声をあげた。
「ローションなんかもってて、オバサン、確信犯?」
「…1人残ってる男性客で、あたし見て勃起してるお客さんは誘うわ」
オバサンの右手はゆっくりと上下しながら、亀頭の裏まで上がってくると親指を左右に動かした。
手袋の滑り止めの突起が素手よりも快感を与えてくる。
「こんなことしててバレないの?」
「断わって逃げちゃうお客さんもいるけど、男性客だもの。
店の他の人間に『あいつがエッチなことを誘ってきた』なんて訴えたりすることまずないから」
オバサンは皮肉な笑みを浮かべた。
そろそろオレのチンポの硬さから射精が近づいていることを察知してか、上下する右手のスピードが速くなってきた。
「…ところでオバサン、なんでゴム手をはめての手コキなの?」
「…前に夫が浮気をしたときに、寝ている隙に両手足を縛って、浮気したチンポなんか素手で触りたくないから、
ゴム手袋をはめて気絶するまで射精させ続けたことがあったの。
そしたらそれが気持ちよかったらしくてなにかとせがんでくるようになったから、
他の男の人も気持ちいいのかなと思って。ちなみにお客さんは?」
「素手よりもいいかもしんない」
絶妙な握り具合で滑り止め防止の突起がチンポのあらゆる部分を刺激し、なおかつ塩化ビニールの素材が
素手よりもローションとの相性がいいらしく、ツルツルヌルヌル具合が素手の比でない。
「あたし荒れ性だし、正直お客さんの食べ残した皿を触るのが気持ち悪いから、
後片付けに部屋に入るときはゴム手袋はめてるの。
それで夫のことでこのサイドビジネスを思いついたの。
全部手袋をはめたままで、知らない男性の精液にも直接触れないで済むから」
オレのザーメンが汚いから素手では触りたくないという理由とも思われるが、
とにかくこんなに気持ちのいい手コキはされたことがない。
「あたしの時給知ってる? こんな時間まで働いて800円よ。これぐらいのことしなきゃ稼ぎが追いつかないわ」
「でもずいぶんと手馴れてるね。普通は思いつかないよこんなこと」
「夫には内緒だけど、あたし、結婚前にしばらくこっち方面の仕事を夜にしてたことあるの。
あの頃だけで何百人もの男の人を手で出してあげてたから」
「はは、どおりで」
「あの頃はウチへ帰っても、男の人の精液の匂いがとれないような気がして夜中に何度も手を洗ったりして、
ちょっとノイローゼ気味になっちゃんで、夜の仕事は辞めたの。
でも今度はゴム手はめての作業だから安心だわ」
オレはオバサンへ向って下半身を投げ出し、背の後ろでつく両腕手のの爪を立てて畳に食い込ませ全身をこわばらせた。
オバサンはフィニッシュへ向って素早く小指を立てた右手を上下させ、右手の指の間から顔を覗かせる亀頭に、
左手の平の手袋の滑り止めを撫で付けて快感の倍増をいざなった。
オバサンの左手の平が亀頭の鈴口から離れた瞬間に、すさまじい量のザーメンが飛び出した。
最初の1発はオバサンのエプロンの胸元へぶち当たって飛び散った。
2発、3発と炊事用手袋をはめた右手の間から飛び出しては、ピンク色の手を白濁にまみれさせていった。
そして手から滴り落ちたザーメンが畳やオレのズボンに垂れ落ちた。
「…出るとき言ってよ。汚さないようにオシボリで押さえて出してもらうようにしてるんだから」
オバサンは裏筋に親指を押し付けてゆっくり右手を上下させて、オレのチンポに残っているザーメンを搾り出した。
そしてお盆から使われなかった冷めたオシボリを取って開けると、まずは右手にまみれたザーメンを拭い、
もう1本のおしぼりでオレのチンポからローションと付着したザーメンを拭き取り、ズボンの中へチンポをしまった。
オレを立たせるとひざまづいてジッパー付近に付着したザーメンを丁寧に拭き取った。
「出るって言ってくれないお客さんが悪いんだから、ズボンを汚したことはかんべんしてよ」
「恨みゃしないよ。3000円でスッキリさせてもらったんだから、クリーニング代なんて安いもんさ」
「いつでも出してあげるから、またこの店使って最後まで残っててね」
「はは、またよろしく」 オレはオバサンを背に襖を開けて座敷から出た。
まあ幸運にも安い性欲解消手段を意外な場所で見つけることができた訳だ。
幸い会社の近くだし、毎週の会議の後の飲み会はここでやろうと課長へ言っておこう。
あとは‘ゴム手コキ配膳婦’のサイドビジネスが店にバレて、彼女がクビにならないのを祈るだけだ。
おわり