確信犯



僕の両親は共働きだ。二人とも帰りは遅い。

それで僕は学校から帰ると合鍵を使って家に入る。


「あれ?無いぞ・・・」

けれどその日、いつも鍵の隠してある玄関横の植え込みをいくら探しても、

鍵は出てこなかった。

「お?ヒロ、おかえり。」

僕が途方に暮れていると、後ろから女の人の声がした。

「そんなとこで何してるの?」

「家の鍵が見つからなくて…」

僕は向き直って声のするほうを見た。

彼女は城野由香子さんといって、隣に住んでいる大学生だ。

僕の家と城野さんの家は古くからの付き合いで、

僕も由香姉には小さい頃から世話になっている。


「だったら、おばさんたちが帰ってくるまでうちで待ってなよ。」

そう言うと由香姉は玄関にまわって僕を迎えてくれた。

「お邪魔しまーす。」

このまま夜まで家に入れないところだったので、

僕は助かったという気持ちで、由香姉の家に入った。

その日僕は、運が良かったのかもしれない。

由香姉の家はおじさんとおばさんと由香姉の3人家族で、

昼間は誰もいないか、由香姉一人なのだ。


居間に通されると僕はソファーに腰掛けた。

「あたしシャワー浴びてくるからここでテレビでも見てて。」

そう言うと由香姉は家の奥へ入っていった。

僕がテレビのスイッチを入れようとすると、

「ヒロも一緒に浴びる?」

と、由香姉の声がした。

「い、いいよ!」

「アハハ、冗談よ、冗談。」

そう言うと由香姉はバスルームに入っていった。

そうやって由香姉が僕をからかうのはいつもの事だったので、

僕は特に気にせずにテレビを見ていた。


暫くして、由香姉が居間に戻ってきた。

Tシャツにショートパンツという姿だった。もう夏だ。

「ハー、暑い暑い。あ、これ飲んで。」

由香姉はジュースを用意してくれていた。


それから僕たちはジュースを飲みながらテレビを見たり、

家族で一緒に遊びに行ったときの話をしたりしていた。

僕は時々由香姉の胸のふくらみや白い脚に目をやりながらも、

できるだけ自然にしていた。


「けどヒロももう中学生か、早いね。」

急にそんなことを言われた。そして僕をじっと見つめてきた。

僕は少し恥ずかしくなって慌ててテレビのほうを見た。

「ま、中学生だもんね。仕方ないといえば仕方ないか…。」

由香姉の言っていること意味がよく分からなかった。

「何のこと?」

「フフッ…おばさんたちは知らなくても、あたしはちゃんと知ってるのよ。」

「なにを?」

僕は訳が分からずキョトンとしていた

すると由香姉は得意そうな表情でこう言った。

「ヒロ、昨日の夜11時ごろ、部屋でナニしてた?」


僕はハッとした。

そして次の瞬間、耳まで真っ赤になった。

その時僕はオナニーしていたからだ。

しかも、由香姉の裸を想像しながら。

「……なんで知ってるの?」

僕は消え入りそうな声で尋ねた。

「ヒロの部屋ってあたしの部屋から丸見えなのよね。」

昨夜は暑かったから僕は部屋の窓を開けっ放しにしていた。

そしてそのままオナニーを始めてしまったのだ。

「するんだったら、カーテンぐらい閉めないと…。」

由香姉が僕を窘めるように言った。

「頼むよ。母さんには言わないで。」

僕は懇願した。

「言わないよー、こんなこと。」

「ほんとに、ゼッタイ言わないで!」

僕は必死だった。

「絶対言わないって。それよりさ、あたしがしてあげよっか?」


突然の展開に僕は反応しきれなかった。

「あたしが、ヒロのオナニー手伝ってあげようかって言ったの。」

「い、いいよ。そんな事してくれなくても。」 

僕はむきになって断ってしまった。本当はすごく興味があったのに。

「怖がらなくていいよ。ヒロぐらいの子ならみんなそういう事には興味あるんだから。」

「別に怖がってなんか無いよ。」

「じゃあ、大人しくあたしの言う通りに……ね。」


そう言って由香姉は僕の前に座って僕のベルトを外し、

僕があまり抵抗しなかったせいか、思ったよりも

簡単に制服のズボンとパンツを脱がされてしまった。


「へへ、もうたってるじゃん。」

由香姉はいたずらっぽくそう言うと、指で僕の勃起を軽く弾いた。

「イテッ!」

ホントはそんなに痛くなかったけど、反射的に声が出た。

「アハハ、ごめん。なんか弾いてみたい形だったからさ。」

そう言うと今度はじっくりと僕のペニスを品定めするように見つめて、

「自分で……剥ける?」

と僕に聞いてきた。

「そんなの、やったこと無いから分かんないよ。」

僕は、もう真っ赤になってそう言った。

「そっか。じゃあ、痛くないように濡らしながら剥いたげる。」

そして人差し指を自分の口に含んで湿らせてから、

既に半分ほどは剥けた皮を徐々に下へ引っ張っていった。

由香姉は、ゆっくりゆっくり、本当に丁寧に剥いてくれたのだけど、

時折、亀頭のまだ完全に皮膚化していない部分に由香姉の指が触れ、

そのたびに痛みにも似た強烈な感覚が僕を貫いた。

「ヨシ、全部剥けたよ。」

「う………は…」

自分でも初めて見た。

「あー、やっぱり溜まってたか。」

見ると、剥けた部分に白っぽいチーズのようなものが付着していた。

「いい、ヒロ。お風呂に入ったらここもよっく洗っておきなよ。」

「う、うん……」

由香姉は再び自分の指を唾液で濡らすと、

その指に付着物を丁寧に絡め取っていった。

「うあッ!!」

その瞬間、今までに感じたことの無い感覚が僕に走った。

もういつ出そうになってもおかしくないと思った。

それでも由香姉は容赦なく…

「ん〜、ニオイも強烈だ。」

「うぅ……くッ!」

僕にはお構いなしに亀頭を拭っていく。

「うん、キレイになった。」

由香姉は指に取った付着物をティッシュで拭き取った。

僕はギリギリのところから開放されて少しほっとしていた。


由香姉はティッシュを2,3枚余分に抜き取って左手に持ち、

「じゃあヒロ、出そうになったら言いなよ。」

と言って右手でペニスをやさしく握るとゆっくりと上下運動を初めた。

僕の目の高さからは、由香姉の胸元がチラチラ見えた。

普段なら、片手で隠れてしまいそうな僕のペニスが、

今は由香姉の両手でも収まらないほどに大きくなっている。


「自分でやるより全然気持ちいいでしょ?」

扱きながら、時々由香姉は僕の顔を見つめてきた。

「ぅん……んン」

僕は恥ずかしさと気持ちよさとで思わず目をそらした。

そんな僕の様子を伺いながら、由香姉は徐々に手の動きを早めていく。

僕の中にさっきより強い射精感が込み上げてくる……。

「ゆ、由香姉ェ……出る!!」

搾り出すように訴えた。

「わかった。いつでも出していいよ。」

一際やさしくそう言うと、その優しさとは裏腹に猛烈な勢いで

僕を射精へと導いた。そして次の瞬間、

「ァアアアアーーーッ」

“ビュクン、ビュクン、ビュクン・・・”

由香姉の構えたティッシュの中へ、僕は何度も精液を放った。

「うわー、凄い凄い。」

由香姉はそう言いながら、まだ僕のペニスを扱いてくれていた。

そして交互に僕の顔を覗き込んできた。

全てを出し終わった頃には、由香姉の用意したティッシュから

入りきらない精液が滴り落ち、由香姉の指を伝っていた。


「どう、満足した?」

僕のペニスの後始末をしてくれている時、由香姉が尋ねた。

「う、うん……」

僕はまだ放心状態で、うつろな表情だった。


制服を全部着終わる頃、僕はようやく落ち着きを取り戻した。

外は少し暗くなりかけていたが、まだ家の人が帰るには早かった。

由香姉はまだ僕の精液で汚れた自分の手を拭いていた。

我に返ると、射精の瞬間の強烈な体験がウソのように思えた。

でも、その間の由香姉の表情や、射精の最中に目が合ってしまったこと

が鮮明に思い出されてくる……。


僕は急にたまらなく恥ずかしくなってきた。

「ゆ、由香姉、僕帰る……!」

いても立ってもいられず逃げるように由香姉の家を飛び出した。

しかし、家の前にきて鍵が無いことを思い出した。

なんとも格好がつかず再び玄関の前で途方に暮れていると、

背後から頭に何かをぶつけられた。


「痛ってー。」

見ると、何かの包み紙が落ちていた。

中にはなんと、家の鍵が入っていた。

包み紙の裏に走り書きがしてある。


『これが無きゃ家に入れないでしょ?

 また遊びにおいで。

            由香子

 P.S.オナニーはほどほどに…ね 』


(でも、どうして由香姉がウチの鍵を…)

そして、やっと僕は全てを悟った……

「ゆ、由香姉のヤツ〜〜!」


明日から、鍵の隠し場所を変えなくちゃ。

そしてオナニーする時は、部屋のカーテンを閉めよう。


 

終わり

 

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